REPORT 現場リポート

New Yorkへ行きたいかー!!!? ~SUMMER VACATION~  ニューヨークカメラマン日記 Season2 Vol.9

2021.09.21
制作技術・報道技術

■ ワクチン接種が進むアメリカ×夏休み×初体験
 
見たことがない景色、味わったことのないグルメ、初めて出会う人々。
新しい経験はワクワクしませんか?
今回は普段の業務リポートは筆休めして、私のアメリカでの夏休み体験を報告します。
今年もコロナウイルス感染症の影響による規制や自粛などが続いており、この夏を思うように過ごせなかった人も多かったのではないでしょうか。
 
ワクチン接種が進むニューヨークではコロナ陽性率も下がったことで規制の緩和が加速され、国内旅行は原則制限なくできるようになりました。もちろん私はワクチン接種が済んでいますが、それでも万が一にも自分自身がウイルスを運ばないよう、出発前と帰ってきた後の自主的な隔離と検査を行い、なるべく人との接触を避け、感染予防対策を徹底し、細心の注意を払って行動します。
せっかくのアメリカでの夏休み。“初めて”を経験するために旅行の計画を立てました。
大前提として【陽性率】【ワクチン接種率】【人口の少なさ】を考慮して目的地を探した結果、私が選んだ“初めて”はこちら!!
 

 

■ 「世界一の晴天率」を誇るアラスカ州フェアバンクス

人生で1度は自分の目で鑑賞してみたかったオーロラ。

オーロラと言えば真冬のイメージを持っている人もいると思いますが、9月でも鑑賞できます。
日照時間の関係で鑑賞できる時間は真冬の半分ほどに限られてしまいますが、気温も低すぎず、真冬にマイナス30度のなか待機するよりは鑑賞しやすいです。 
 

@Google
 
旅行に先立ち、フェアバンクスの過去の陽性率と最新のグラフを睨めっこして、出発ギリギリまで推移を見極め、さらにコロナ検査で陰性が確認されてから、いざ3泊4日での挑戦。
天気予報では「世界一の晴天率」とは思えないほど絶望的な雨と曇り予報。そんな時も日々仕事で得た経験を役立てます。
 
台風取材などで使う雨雲レーダーアプリとGoogleマップ。雲の隙間とマップを見比べ、そこに道があるか、標高はどれくらいで見晴らしがどうなっているか、行ったことも無い場所に行く場合は事前に出来る限りの下調べを行います。もちろん山奥のために電波が入らない可能性も高いので、現場で困らないよう予めの準備は念入りに行います。観測地の候補もいくつか用意し、また非常時の電波が入りそうなエリアも調べておきます。
こういった準備の大切さも普段の業務で得た経験が役に立ちます。
 

                                        @Google

 ↑ アプリで雲の隙間を探す       ↑マップで道路があるかの確認    ↑満点の星空 

 
しかし、仮に雲が無くてもオーロラが出る保証はどこにもありません。観測予定ポイントまでは片道1時間40分。日の出時間の関係もあり、そこで勝負できるのも1時間弱。少ないチャンスでも観られる可能性が0%では無いので、挑戦する気持ちで挑みます。
道中、雨や濃霧に苦しめられながらも観測ポイント探すこと約1時間半。ついに雲の切れ間を発見! 空一面に星空が広がり、希望が確信へと変わりました。
 
オーロラは動きが活発でない時は肉眼ではほぼ見ることができません。また私は実際にオーロラを見たことが無いので、どれがオーロラなのかを一眼レフカメラを20秒くらい露光撮影して確認。下の写真では緑とピンクに発色していますが、肉眼では白く霞んでそれがオーロラなのか分かりませんでした。しかし次第にオーロラの活動が活発になり、肉眼でもうっすら緑色が見える程に。
 
 

 
ピークのタイミングではトップの写真のようなオーロラが肉眼でもはっきりと観え、満点の星空の中、風になびく色鮮やかで大きなカーテンが夜空を彩っていました。その時間もわずか1分ちょっと。
プロのカメラマンとしては失格かもしれませんが、その瞬間に感動し過ぎて撮影もできず、ずっと見入ってしまいました。
 

■ 挑戦する気持ち

天候を理由に多くの観光客がオーロラ鑑賞を諦めた中、ほんの小さな可能性でも挑戦する気持ちの大切さを改めて認識しました。やらないで後悔するよりは、やってみて結果駄目だったとしても成功より多くを学べることがあります。

日本で働いていた時NiTRoには新たな企画に挑戦する気持ちをサポートして活かしてくれる仲間達、挑戦した結果、仮に失敗したとしても、経験豊富な先輩達が一緒に解決に向かって歩んでくれていた、と改めて異国で思う夏休みでした。
 
p.s. アメリカの職場でも最高の仲間・先輩達と一緒に働いています
 
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