REPORT 現場リポート

Freshman's Report 2022 Vol.1 「制作技術部 映像」

2022.11.01
制作技術・報道技術

■ はじめに
はじめまして、2022年度Freshman's Report のトップバッターは6月より制作技術センター制作技術部 映像(カメラ)に配属された山口赳世が担当します。
私は中学時代に映像業界に憧れを抱き、大学では映画の撮影技術について学びました。
テレビ制作に関して知識が全くない私でしたが、小さな頃からテレビを視聴していて、テレビを作る仕事がしてみたいという憧れからNiTRoに入社しました。
現在は、「映像配属」ということで、カメラアシスタントとして業務を担当しています。そこで今回は私が入社して半年、配属されて4ヶ月のNiTRoでの経験をお伝えします。

■ 初めてのテレビ機材
大学時代に映画撮影を専攻していた私は、今までシネマカメラを使用していました。バリカムやアミーラ、ARRIのフィルムカメラなどに触れてきた大学時代。
単焦点のレンズを使用し、フォーカスを合わせる役割、距離を測る役割を全て分担して撮影部だけでもかなりの人数で協力して撮影を行ってきました。
そんな私が入社して初めて「テレビ」に使われている機材やカメラに触れました。

なんと言ってもその難しさに驚愕しました。
ENG取材では、カメラマン1人が「ズーム」「フォーカス」「アイリス」を自らが判断し、オペレートしながら撮影していると言うことです。
テレビカメラマンは瞬時の判断と経験と知恵から状況を説明するカットを撮影し、番組を制作している、まさに「プロの技」そのものです。
私が憧れた仕事、業界がそこにありました。カメラアシスタントとしてカメラマンの背中を見ていると、私も早く一人前のカメラマンになりたいというモチベーションが湧いて来ます。

■ カメラアシスタントの業務は幅広い
カメラアシスタント(CA)と呼ばれる業務は、ケーブルを捌くことや、カメラマンのサポート役を担うことという認識でした。しかし入社してからのカメラアシスタントの印象はガラッと変わりました。
まずスポーツ取材等では、ミキサーを使用して音量や音質を調節し、無駄な音が入ってこないか、必要な音が拾えているかなど、集中して確認しながら、音を取るという役割があります。ガンマイクなどで音を拾うだけでも角度や指向性により聞こえる音が違ってくるのでかなり難しいです。
カメラだけではなく、ミキサーやマイクを使用する多少の音声知識も必要となり、日々勉強の毎日を繰り返しています。カメラ以外にも音声やVEのアシストをすることで様々な業務に携わることができます。

他にも、日本テレビの夏のイベントで24時間テレビがあります。その中でも、マラソン企画に向けて、ランナーの映像を中継するため、移動中継車の電波を受信できるか事前に検証テストがあります。VE(ビデオエンジニア)の方と建物の屋上にマイクロ波を受信するアンテナを設営して、運用します。ロードレースなどで映像を届ける大事な業務です。このように映像に関わるとはいえ、カメラ以外にもこのような業務にも携わることができるのはカメラアシスタントならではの幅の広さや面白さではないかと思います。

■ 近況
6月に制作技術部に配属され、今に至る4ヶ月間。それは今までにないほどの濃密かつ大変な期間でした。朝にも強くなり夜にも強くなると言ったスケジュールもあり、日夜奮闘する時間を過ごしております。
社会人として仕事につき、初対面の先輩方に緊張して率先して挨拶やサポートに行けずに、現場で浮いてしまう時も多々あります。しかし業務として多人数で仕事をするテレビ業界では「挨拶」と「人との連携」は絶対必須であることを先輩方からよく言われます。私自身現場チームの一員である以上は積極的に先輩方とコミュニケーションを取り、ミスなく撮影を行える環境づくりをしていくことが重要だと身に沁みて感じました。6月から今に至る経験を踏まえて
10月からは私自身のわからないことは率直に述べ、先輩方の意思は意識的に汲み取り、
円滑な撮影が行えるように業務に当たっていくと決意しました。


 
■ 最後に
私はNiTRoに入社し、志望だった制作技術部に配属され、昔、憧れたテレビカメラマンのすぐ後ろで仕事をしています。ENGロケ、スポーツ中継、スタジオ様々な場所で仕事をする、飽きのない毎日がNiTRoにはあります。その中でいかに早く、「私のなりたい姿」になれるか。
そのために「何が必要か」日々自分と向き合い、早く実践できるようにテクニックを学んでいます。面接時、入社当時に言った「お茶の間に幸せを届けるカメラマン」になるため直向きに努力していきたいと思います。いつかはまだ見ぬ後輩たちに、自分の姿を見て憧れを抱いてもらえるようなカメラマンになりたいと思います。


筆者
 


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