REPORT 現場リポート
Freshman's Report 2021 Vol.3 「ポスプロ技術部 NiTRo SHIBUYA ラボ」
こんにちは!
新人レポート第3弾はポスプロ技術センター ポスプロ技術部の水野が担当いたします。
私は中学生のとき、何気なく入った放送委員会がきっかけでテレビの世界に憧れを持ちました。大学では映像について学び、そして2021年4月、NiTRoに入社しました。
配属されて半年経った私の業務内容や、近況などをご報告いたします。
■日々の業務
私は今、NiTRo SHIBUYAで業務をしています。
NiTRo SHIBUYAはその名の通り渋谷にあり、「編集室」や「MA室」、「ラボ」などの施設があります。私はその中の「ラボ」という場所で、日々データの取り込みや変換などを行なっています。
「データの取り込みや変換」と言ってもあまりピンとこない方もいると思いますが、これは撮影と編集の間をつなぐ作業で、撮影されたデータを編集で作業しやすいように変換・管理をするものです。
入社するまで、このような作業を行なっている部署があることを知りませんでした…。
それ以外にも、編集作業用の2K素材を元の4Kに塗り替えるコンフォームという作業や、DVDの作成、「パカパカチェック」と呼ばれるクオリティチェックなど、様々な業務を行なっています。また変換したデータにノイズやずれがないかをチェックする作業もあります。最近では40時間分の素材チェックをしました。
ノイズチェックの様子
ラボで使うソフトや扱う記録メディアの種類もたくさんあり、覚えることが多くあります。
例えば、記録メディアとしてはSDカードやハードディスクなどはもちろんですが、ほかにもXDCAMやiVDR、LTO、SxSなど、一般ではあまり見かけないものも扱います。
その中にはフォルダ構造やデータ保存が特殊なものもあるため、それぞれの特徴を把握し、素材に応じて作業をしないとミスにつながってしまいます。
また、重さ10kg以上もある約50TBのハードディスクがラボに数十台あり、必要に応じてPCと繋ぎ変えています。重量もかなりあるので、落としたり衝撃を与えたりしてデータが破損してしまわないように注意して扱っています。もちろん、どのメディアも丁寧に扱うように心がけています。
様々な記録メディア
重いハードディスク
他にも、ネットにもあまり情報が載っていないような新しい拡張子のデータが搬入されることもあるので、検証を重ねてからどのワークフローが一番良いか考えて作業を行います。ラボでの作業次第で、その後の編集作業がスムーズに進められるか、最終的な納品物に問題が無いかが決まるので、「正確性」が重要です。そのため、「変換の内容が間違っていないか」「指示通りにできているか」などのチェックを怠らないよう注意しています。
■オリンピック収録センターでの業務
通常業務ではないのですが、今年夏に開催された東京オリンピック期間の1ヶ月ほどは、他部署での業務を担当しました。そこではオリンピックの映像素材の保存・管理を行う業務を行いました。
ここではラボでのデータ管理の知識を活かし、積極的に提案などを行いました。このような経験ができたのは、日本テレビグループとして技術全般を担っているNiTRoだからだと思います。
■業務を通じて感じたこと
業務を通して感じたことは、基本的なコミュニケーションがなによりも大切だということです。
仕事を覚えることはもちろん大切ですが、なによりもコミュニケーションをきちんと取らなくては仕事ができません。ラボに依頼に来たお客さんが何をして欲しいのか、いつまでに欲しいのかなどしっかりと会話をしないとミスにつながってしまいます。ラボ業務を引き継ぐ際にも、相手にわかりやすく伝え漏れがないように意思疎通をしっかりと図るようにしています。
■最後に
私はNiTRoに入社することができて本当に良かったと感じています。
NiTRo SHIBUYAに配属されて半年が経ち、徐々に一人で作業をすることが増えてきました。しかし、わからないこともまだ多く、勉強することがたくさんあるなと痛感する毎日です。
様々な経験をして知識を身につけ、好奇心旺盛に最新技術をいち早く取り入れていけるように、頑張っていきます。
そして、幅広く活躍できるよう努力していきます!
筆者