REPORT 現場リポート

音が放つ魅力、知っていますか?

2021.04.30
ポスプロ技術・報道編集

皆さん、こんにちは。入社8年目に突入したMA小川です。
私は以前、「MAミキサーになって」というタイトルで、2018年5月に記事を担当して以来2度目の登場です。

「MA業務ってそもそも何?」という方は、以前の投稿記事を是非読んでみて下さい。[ここからリンク]
とってもやりがいのある仕事だときっとわかっていただけるはずです(笑)。

また、学生の皆さんが気になりそうな点を入社の頃を思い出しながら書きたいと思います。と、その前に軽くMA業務について説明します。

■ MA業務の作業の流れ
MA業務の大まかな流れは次のようになります。
①立ち上げ → ②整音 → ③音楽入れ → ④ナレーション収録 → ⑤MIX

それぞれを説明しますと…
①「立ち上げ」
編集で映像を完成させた後、音声的にも仕上げるために音の編集が出来るDAWに取り込む事。
DAWとはDigital Audio Workstationの略で、ProToolsに代表される、音編集に特化した編集機です。
②「整音」
取り込んだ映像に入っている素材音を聞こえやすくするために音量や音質を整える作業。
③「音楽入れ」
音響効果が作った音楽やSE(効果音)のデータをDAWに取り込む作業。下記写真のようにProToolsの画面には素材音や音楽、効果音などが並んでいます。


ProToolsの画面

④「ナレーション収録」
実際にスタジオにアナウンサーやナレーターに来てもらい、ナレーションを収録します。
⑤「MIX」
全ての音のバランスを取りながら、普段皆さんがテレビで見ているような自然な音に仕上げていく、番組作りにおける仕上げの仕事になります。
どの音をどのくらいの音量感で出すか、音楽をどこで盛り上げればかっこよくなるか、などなど…最もMAミキサーの腕が試される瞬間です。


ナレーション収録ブース

以上がMA業務の流れです。
詳しくは冒頭のリンクにある以前の記事を読んでいただければ、より深い解説が書いてあったり、なかったり…すると思います(笑)。


ミキシングコンソール
フェーダーという調節レバーを駆使して音のバランスを組み立てながらMIXしていきます

■ 改めまして、入社8年目の小川です
続いては私自身の事と、学生のみなさんが気になりそうな事を勝手に考えて話したいと思います。
 
現在は後輩ができて、MAミキサー小川と後輩アシスタントの二人三脚で仕事をする事が増えてきました。
アシスタント業務の主な仕事は前述の①〜③で、「整音を教わりながら基本業務をこなし」、「先輩のMIXを生で見て聞いてミキサーを目指していく!」という感じです。
およそ2年間、アシスタント業務をやりながら、最初は3分くらいのミニ番組からミキサーデビューしていく流れかと思います。

私自身、いつのまにか教わる側から教える側になりましたが、日々良いMIXが出来るように、担当した番組を先輩に見てもらって感想をもらったり、先輩のMIXを聞いたりと、まだまだ日々勉強であります。
うまくいった!と思った日もあれば、先輩からダメ出しをもらってへこむ日もあって、なにくそー!と思ってまた研究して…と、そんな毎日を過ごしています。
最近では、私が就活中にNiTRoでMAミキサーを目指さそうと思ったきっかけにもなった番組「NNNドキュメント」を担当させてもらえるようになり、ますます燃えています。


前回記事を書いた3年前と比べても、自分ながら仕事の幅が広くなったと思います。毎週放送するレギュラー番組の担当も増え、バラエティ、スポーツ、ドキュメンタリーなど、様々なジャンルを経験させてもらっています。

今までは先輩がやっていた番組を受け継ぐ場合が多かった中、初回から最終回まで、約一年半続いた番組を経験することも出来ました。
やはり初回から毎週ずっと担当してきた番組は思い入れも強く、自分が担当から外れるような事は絶対嫌だったので、真剣に取り組み、そのぶん制作スタッフやナレーターとの信頼関係も深く築けました。
次回、また新しく番組を担当出来る事になったら、このチームで一緒にやろう!と約束し、つい先日、最終回を迎えたこの番組は今までの経験の中で一番嬉しく、心に残るものになりました。

■ 就活生の皆さんに向けて
さて、就職活動空の学生の皆さんからの質問で、よく聞かれるのが「休みはあるのですか?」です(笑)。
平日放送の「ZIP!」や、日曜日放送の「シューイチ」など、どちらの番組も担当するので、毎週固定で土日が休みというわけにはいきませんが、土日に出勤しても他の曜日でしっかり休みをもらっています。逆に休日が曜日固定でないほうが、個人的には好きな勤務形態です。

「経験がなくても出来る?」という質問もよく聞かれます。
これはMAに限らず、NiTRoでは経験がなくても情熱があれば基本OKだと思います(笑)。
MAに配属されれば、毎日スタジオで音と向き合いながらProToolsの操作をするので、たとえパソコンに触ったことが無いという方でも大歓迎です。興味があってやりたい!と思っている方は是非飛び込んでみてください!
  
以上、小川がお届けしました!
「音」が専門なので映像のように具体的な説明が上手くできませんでしたが、はっきり言って仕事は楽しいです!
MAに興味がある方は是非ウチで一緒にやりましょう!

 

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