REPORT 現場リポート

Freshman's Report 2019 Vol.4 「制作技術 映像」

2019.11.13
制作技術・報道技術

■ はじめに
はじめまして、今回のFreshman's Reportは制作技術部・映像からお届けします。
アメリカに8年住んでいた学生時代の就活時にこのリポートを読んでいた事もあり、僕が今書く立場にいるとはちょっと変な感じがします。(笑)
4月に入社してから2か月に渡る研修のあと、志望していた制作技術部・映像に配属されて早5か月が経ちました。今はCA(カメラアシスタント)として日々業務に励んでいます。
最近ではカメラアシスタントチーフを任される事もあります。
NiTRoの制作技術部は、中継・スタジオ・ドラマ・ロケなどとても仕事幅が広く、毎日が刺激的で充実しています。
そこで、ここ5か月間の僕のCA業務をいくつか簡単に紹介したいと思います。

■ CAと言えば...
下の写真のようなイメージですよね。
この日は地上波生放送の中継番組の現場でした。CAの仕事のひとつはカメラマンが撮影している映像や音声を中継車に送るためのケーブルをさばく事です。
現場には約10台の有線カメラを設置しました。各カメラからは600~800mの光ケーブルが中継車に接続されており、カメラ1台につき2~3人のCAでケアするという体制でした。現場ではお客様の安全を第一に考え、足元を気にしながら長いケーブルをさばく必要があります。
しかしケーブルをうまくケアできなければカメラマンが撮りたい画を撮る事ができなくなるため、ケーブルさばきは重要な仕事です... 特に生放送は一発勝負なので!
カメラマンがもっと仕事をしやすくなる配慮ができるカメラアシスタントになる必要」があると、この現場での経験を通して強く思いました。

 

■ ケーブルケアだけじゃない?
NiTRoのカメラアシスタントとしては、ケーブルケア以外にも無線中継伝送装置(FPU)を使った電波(マイクロ波)を扱う業務の補助などもあります。FPUを使うことによって、ケーブルを使わなくても映像や音声信号を電波で送ることが可能になるのです。この日の現場には、ワイヤレス(無線)カメラが2台。その2台のカメラからの映像や音声信号の電波を受け、中継車付近の高台に組まれた送受信点を経由して中継車に信号を送るという業務でした。それにより中継車から遠い場所やケーブルが届かない場所でも撮影した信号を送受信する事が可能になります。

中継車を使った撮影の場合は、このようなシステムで日本テレビの汐留本社まで信号が送られ各家庭のテレビに映ります。
僕はNiTRoに入る前は技術会社でアルバイトをしていたのですが、この様なシステムを全く使った事がありませんでした。FPUのシステムは複雑でまだまだ勉強中なのですが、電波を扱う補助業務を行うことで、現場で撮った映像がどのように各家庭に届いているのかがより分かるようになりました。

■ アシスタントでも...
実際に撮影をさせてもらえる時があるんです!
この日の現場は僕が昔から大好きだったスタジオ収録型のバラエティー番組です。メインの撮影はスタジオ内で行われていますが、同時に僕らが別室で撮影した映像がスタジオにある大型モニターに映し出され、スタジオにいる出演者がモニター上のゲストとやりとりをする内容です。勿論僕の撮った画はスタジオの大型モニターだけでなく各家庭のテレビにも映ります!
僕が撮影を任されるのはカメラマンが撮るのと違い簡単なものですが、「やらせて貰える」、そして「それがテレビに映る事」は嬉しい事です。簡単な撮影と言っても、まだ慣れていない僕らがやると難しく感じ、先輩カメラマンに色々教えてもらいながら撮影するという感じです...
映像の奥深さや撮る事の難しさを身にもって知る事が出来る最高の機会です。
カメラアシスタントしてもっと映像について勉強しなくちゃな!とまた強く思う現場です。 

■ 最後に
NiTRoの仕事の幅広さに惹かれて入社して早5か月、
CAとしてスポーツ中継・スタジオ・ドラマ・情報番組など様々な現場を担当させてもらいました。
仕事の幅が広い分、覚える事も多く大変な時もありますが、多種多様な現場を経験する事でテレビマンとして日々成長している自分を感じます。バイリンガルという強みを活かして、将来は海外での撮影にも多く携われるカメラマンになりたいと思っています。これからも現場での貴重な経験を大切にし、1日でも早くカメラマンになれるように頑張ります!


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