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New Yorkへは今は来ないでーーー!!!? ニューヨークカメラマン日記 Season2 Vol.6

2020.08.19 制作技術

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■ ニューヨーク経済再開!?

世界各地で猛威を振るう新型コロナウイルス。
4人に1人が感染しているとも言われていたニューヨーク。
美容院などが閉鎖されてから100日以上が経過し、私の髪もしっかり伸び切ってしまっております。
現地で働く他の駐在員もセルフカットしたり、家族にカットをお願いしたりなど、工夫をして過ごしていましたが、ニューヨーク経済活動再開の「第2フェーズ」として美容院の営業も再開されました。

営業再開の条件も厳密に決められています。
席数を50%減、さらに入店時の検温やソーシャルディスタンスの確保も徹底されています。
以前は使いまわしされていたガウンも使い捨てビニールに変更され、スタッフもフェイスシールドとマスクの着用を義務づけられました。
今回取材に応じていただいた日系美容院のスタッフも、再開に喜んではいたものの、ニューヨークを離れていまだに戻ってきていない常連のお客さんも多く、来月や再来月どうなるか・・・。
客席の減少と相まって今後どう影響が出るかを不安視していました。

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また、TAKE OUTのみの営業だった飲食店も、今回から屋外に座席を構えての営業が可能となりました。これにより車道などにテーブルや椅子を出して営業を再開している店が増えてきています。車道での営業にはニューヨーク市が認可を出していますが、その申請も容易で、取材したオーナーは「市からお店側へのサポートの手厚さを感じた」と述べていました。
車が激しく行き来する路上での食事は解放感とスリルも味わえる、そんな光景が日常化していくのかもしれません。私の住むエリアでもほとんどのレストランが道路上や歩道に椅子を並べて、ソーシャルディスタンスを守りつつ食事を楽しんでいる様子が伺えます。

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■ 取材現場にも変化が!

"囲み取材"などでは、以前は横並びのカメラポジションが定番でしたが、ソーシャルディスタンスを守るために、取材対象者が他のカメラに被らないよう、カメラ設置場所も計算され、一定の距離をとった位置決めになっていました。顔なじみの各メディアとも、言葉でなく、アイコンタクトや肘や足を使った様々な挨拶を経験することができました。



■人種差別問題

アメリカ全土、さらに世界的な抗議運動に広がった、2020年5月にミネソタ州ミネアポリスで発生した、黒人男性を白人警官が死に至らしめた事件をきっかけに、「BLACK LIVES MATTER」 "黒人の命を守れ"というメッセージが街中で溢れるようになりました。
今でも人種差別は少なくなく、黒人だけでなくアジア人の差別も身の周りに実際にありました。
コロナウイルスが蔓延する前のニューヨークでは、マスクをしているというだけで襲われたアジア人もいたほどです。
日本にいると人種差別をあまり身近に感じないこともあり、私自身、危機感が薄いものがありました。
しかし、今回の事件を始め、多くのデモや差別を受けた人の取材を進めるうちに、人種差別は対岸の出来事では済まされない大きな問題なのだと感じています。

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