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Freshman's Report 2019 Vol.6 「制作技術 ドラマVE」

2019.12.25 制作技術
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■ Merry Christmas!

ということで、年内最後となる新入社員リポートは、制作技術部のドラマVEへ配属となりました、平野がお届けします!
私は6月に生田スタジオにVEとして配属され、まず研修として7月期のドラマに参加。その後10月期のドラマにレギュラーメンバーとして撮影に参加しました。
今回は、私が撮影に参加して感じたドラマ撮影の特徴などについてお伝えできればと思います。

 

■ クランクイン前の準備で大苦戦

ドラマの撮影でも、他のテレビ番組と同じようにスタジオとロケでの撮影があります。
クランクイン直後はロケが中心となるのですが、
皆さんはドラマのロケがどのように行われているか想像できますか?
百聞は一見に如かずという言葉もあります。写真を撮ってみたのでまずはご覧ください!

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ロケの様子。左上の人が集まっているところが芝居場になります。

ドラマの撮影では上の写真のようなベース基地をつくって、ロケを行います。
この中でVEは監督モニターと映像ベースを準備します。
監督モニターはどの番組でも使い方はほとんど変わらないので、1年目の私でもセッティングは容易にできました。
しかし、映像ベースの方は違います。番組が終わるごとにすべてばらし、始まる前にまた組み直すのです。この映像ベースを組む作業に大苦戦しました。
音声や映像の流れを考え、しっかりと収録できるのか? 電源はどうするのか?
また、カメラ1台につき映像ベースが1台必要なので、2カメ以上のロケで2台のベースが出るとき、そのベース間の「映像のやり取りは正しいのか?」など、様々なことを考慮しなければなりません。
時間はかかりましたが、先輩方の力を借りつつ何とか組み上げることができました。下の写真を見ればわかりますが、非常にごちゃごちゃしていますよね。
しかし!これを組むVEさんたちはベースでの映像の流れなどすべてを理解しています。そうでないと現場でトラブルがあっても対処できません。この配線に無駄なものは一切ないのです!

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組む前の様子。これが・・・   こうなります。

 

■ VEアシスタントだけど・・・

撮影時の私の主な役目は収録を担当することですが、そんな私も、ロケの1カメのときはカメラアシスタント(以下CA)として動きます。
ドラマ撮影の特徴の一つとして、カットごとにカメラにつけるレンズや三脚、またカメラ自体が変わることが頻繁に起こります。そういったことをチーフCAから指示をもらい、時にはカット割りを見て、次のカットで行う作業を予想してサポートします。
そういうこともあり、カメラまわりの機材や道具は全て把握しておく必要があります。
このようにVEアシスタントである私が撮影機材のことを覚えなければいけないというのは一見意味のないことに思えるかもしれませんが、カメラとVEというのはどっちをやるにしても必ず関係してくることなので、1年目の今の状況で、その両方のことを勉強できるというのはとても良い事なのです!

 

■ 将来へ向けて

制作技術部に配属されて、早6か月。あっという間に過ぎ去っていきました。
現場を経験して、私がやるべきことや覚えることなどたくさんの課題を見つけることができました。
今後はまず、それらのことを一つ一つ解決していき、日々成長すること。それと同時に日々進化し続ける放送業界や映画業界の技術に触れて、様々な提案のできる技術屋になること。
この二つのことを考えながら業務に励み、将来的に「自分がやりたいことができる」、
そんな技術者となるために精進していきます! 

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筆者


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