日テレタワー19F、SHIODOME19BOXのMAスタジオAst、Bstが
リニューアルオープンします。

今回のリニューアルのテーマはテープレス&コンパクト。
これまでスタジオの大部分を占めていたオーディオコンソールをギュッとコンパクトにし、
クライアントスペースを大幅に拡大。
大人数での仕上げ作業にも対応いたします。
オーディオコンソールはスイスSTUDER社製Vista5で、見た目はコンパクトで20チャンネルしかありませんが、
実際は104チャンネルの入力数があります。
スタジオリニューアルに伴い、19BOXのMA4室(A~Dst)全てが高速サーバーで結ばれ、
映像も音声もデータを共有できるようになります。
これによって何ができるかというと・・・
《ケース①》
AstでMA作業をしたのだが、急遽BGMを差し替える「直し」が発生した。
でも、Astは別な番組が作業を始めていて当分使えない!
⇒大丈夫。他のB~Dstのどこかが空いていれば、そこでAstでやった作業過程が即座に再現でき、
何の事前準備もなく作業が始められます。
今までは、Astの作業データを外部ハードディスクにコピーし、
空いている部屋の機器に再度読み込ませる作業が必要でしたが、その手間を省けることになったのです。
《ケース②》
編集に時間がかかってしまい、OAまであと1時間しかない。
このままMAをしていたら間に合わない!
⇒これも大丈夫。全MA室がサーバーで結ばれているので、複数のMA室で同時作業ができるのです。
例えば、一部屋でナレーション録り、もう一部屋で音楽付け・整音、
早く終わった部屋で最終MIX、という使い方も可能。
2部屋使うことで作業時間を半分に短縮できるのです。
追い込み作業の番組には持って来いですね。
また、今回のリニューアルは、来たるべきファイルベース化にも準備万端です。
編集上がりをMAサーバーに送れば、そのまま立ち上げ作業なしでMA作業開始、
終わったらすぐに映像ファイルにMA上がりの音声ファイルを合体して、OAサーバーやOAサブへ送る、
ということが技術的に可能にしました。
MA終わりでADさんが完成テープを持ってOAサブまで走っていくのも近い将来にはなくなっている、
かも知れませんね。
以上、一歩先を行くMAスタジオの更新情報でした。