REPORT 現場リポート
「劇場版 ダーウィンが来た! 世界のネコのなかまたち」
私たち、NiTRoポスプロチームは「劇場版 ダーウィンが来た! 世界のネコのなかまたち」の編集、グレーディング、MAを担当いたしました。
「ダーウィンが来た!」とはNHK総合で毎週日曜 夜7時30分から放送されている番組です。
前人未到の秘境から身近な街の中まで、世界中の生きものたちに密着し、驚きと感動の物語をご紹介。
最新の撮影機材をフル活用し、誰も見たことのないスクープ映像で生きものたちの魅力と自然のすばらしさに迫ります。
この「ダーウィンが来た!」が今回、劇場版になりました。
10月2日から全国ロードショーになります。みなさん是非ご覧ください。

NiTRoは劇場版のポスプロ作業を担当しました。
それぞれの担当者がどのように作業を進めたのか、ご紹介いたします。
■ オフライン編集担当者コメント

ダーウィンが来た!は いきものたちが主人公です。
いきものたちはけっしてしゃべりませんので、今どのような感情で行動しているか、分かりづらい部分があります。そのため、私が大事にしたのはいきものたちの表情です。
カメラが捉えた素材をよく見て、群れでの生活に不満がある場合は不満がある表情を、狩りに成功した際には、その喜びが伝わる表情を活かした編集を心がけました。
今回は劇場版ということで、いつもよりさらに多くの感情を引き出し編集をしています。
■ オンライン編集担当者コメント

初めは劇場版の作業ということもあり、普段のテレビ番組の作業とは異なる部分があるのではないかと、戸惑いや不安もありました。しかし、実際に作業が始まると、普段の業務で培ってきた経験を活かせる作業も多く、これまで培ってきた経験を活かしながら、 安心して作業を進めることができました。
その中でも、今回劇場版ということで特に気を配ったのが作品全体の品質チェックです。普段のテレビ放送用の納品においても細心の注意を払って確認を行っていますが、劇場版という、より多くの方に大きなスクリーンでご覧いただく作品であることを意識し、映像や音、テロップなど細かな部分まで、より一層慎重に確認を行いました。
今回、このような劇場版作品の制作に携わる貴重な機会をいただけたことを、大変光栄に感じています。完成した作品を実際に劇場で拝見できることを、楽しみにしております。
■ テロップデザイン担当者コメント
テロップデザインでは、テレビ番組のスタンダードな表現を踏襲しながらも、監督の意向を反映したデザインを実現できるよう心がけました。
制作にあたり特に大切にしていたのは、「シンプルであること」「映像の邪魔をしないこと」「高い視認性」の3点です。
『ダーウィンが来た!』はドキュメンタリー性が強く、主役は貴重ないきものたちの映像です。
そのため、視聴者が動物の名前や情報をスムーズに理解できるよう、映像とのバランスに特に気を配りました。
一方で、作中には印象的な演出としてポップな表現が求められる場面もありました。
そのひとつが、劇中に登場するある特殊な技を表現するためのテロップです。
監督のアイデアをもとに、「和のテイストを感じられるデザイン」をテーマとして制作しました。
色使いにも工夫を凝らし、かわいらしさと凛とした雰囲気の両立を目指しました。
完成したデザインは監督からもご好評をいただき、作品の世界観づくりに貢献できたことを大変うれしく感じています。
テロップ制作を担当してまだ半年ほどという中での挑戦でしたが 、本案件を通じてお客様に喜んでいただける達成感を実感でき、自身にとっても大変貴重な経験となりました。
今回の経験で得た学びを活かし、今後もデザイン力や表現力を磨きながら、作品の魅力を引き立てるテロップ制作に取り組み、お客様にご満足いただける制作物を提供してまいります。
■ グレーディング担当者コメント

カラーグレーディングの作業におきましては、長年にわたり撮影されてきた、いきものたちの貴重な追跡記録を一つの映像作品として美しく仕上げるため、
全体のトーンや映像品質の均一化を図ることに細心の注意を払いました。
さらに、いきものたちが持つ本来の鮮やかな色合いを丁寧に引き出すとともに、時間帯の移り変わりとともに変化する大自然の豊かな表情を、よりダイナミックかつ情緒的に表現できるよう仕上げております。
長年にわたり『ダーウィンが来た!』に携わってこられた監督の深いこだわりと、思い描かれる動物や自然の圧倒的な表情に少しでも近づけるよう、
グレーディングの面から制作の一端を担えましたことを、心より光栄に感じております。
■ MA担当者コメント

NHKエンタープライズ制作、劇場版「ダーウィンが来た!ネコのなかまたち」のMAに携わるにあたり、テレビとは異なる劇場版のMAは初めてだったので当初は戸惑いや不安もありました。
しかし、MA作業が開始すると、番組CP、制作スタッフ、音響効果さんがいつもの「ワイルドライフ」の方々だったこともあり、安心して作業に臨むことができました。
劇場版のMAだからと過度に身構えることなく、普段から心がけている通り、ナレーションは聴き取りやすく、現場音は臨場感が出るように調整しました。
そして、音楽においては物語の空気感を大切にしながら生き物たちの躍動感を表現したり、寄り添うようなMIXを心掛けました。
さらに、選曲を担当された音響効果さんのシーンごとの意図を汲み取り、
「このシーンでは音楽より現場音を大きく聞かせましょう!」「ここのシーンは音楽を大きく出して視聴者の心を掴みましょう!」などとシーンごとの細部にまでこだわり、
監督やプロデューサーとも様々な意見を重ね、より良い劇場版となるように一丸となって丁寧に作品を作り上げていきました。
ネコ科いきものたちの習性や家族愛、若きチーターの成長、マヌルネコの愛らしい姿など見どころが数多くあります。
劇場で拝見できるのを今から楽しみにしております。
今回、このような貴重な作品に携われたことは、ミキサーとして大変光栄であり 、とても良い経験となりました。心より感謝申し上げます。
今後もより良い作品づくりに貢献できるよう努めてまいります。
NiTRoでは、編集・グレーディング・MAをはじめとするポストプロダクション業務を通じて、作品づくりを支えています。
今回の『劇場版 ダーウィンが来た! 世界のネコのなかまたち』でも、スタッフ一人ひとりの技術と経験を結集し、作品の魅力を最大限に引き出すお手伝いをさせていただきました。
これからも、映像制作に携わるパートナーとして、視聴者の皆さまの心に届く高品質なコンテンツづくりに貢献できるよう努めてまいります。