REPORT 現場リポート

バーチャルそらジロー登場!

2019.09.13
放送技術

みなさんご存知の「そらジロー」が「バーチャルそらジロー」として生まれ変わりました!

2019年5月1日、新元号「令和」開始と同時に、番組[Oha!4]にて「バーチャルそらジロー」が誕生いたしました。
バーチャルCGになったことで、出演者との掛け合いに対応した豊かな表情の変化や、放送日の天気に合わせて太陽や雨などの演出効果を表現できるようになりました。

  
Oha!4 OAキャプチャー 

その「バーチャルそらジロー」の、モデリング、アニメーション、プログラミングの作成作業は、日本テレビバーチャル工房で行っています。
日本テレビバーチャル工房では[Oha!4][ZIP!][スッキリ][news every.][news zero]といった報道・情報系の番組で使われている項目表や、ビデオウォールと呼ばれるモニターの代わりになるCGから、バラエティー番組などのバーチャルセット、スポーツ中継の情報表示といったものまで、日々幅広く活用されているバーチャルコンテンツの制作を一手に担っています。

ここでは我々NiTRoのスタッフも日々コンテンツ作りに励んでいます。いろいろな番組でバーチャルCGは使用されておりますので、是非ご覧いただけたらと思います。


さて、それではその「そらジロー」がどのように製作されているか、みなさんにだけこっそりお教えいたします!

まず最初に、「そらジロー」基本デザイン の前向き、横向きのイラストを元に、形をモデリングしていきます。使用するのは「Autodesk Maya」という3D-CG業界では超有名なソフトです。

 
3DソフトMayaの四面図と骨組み 

「そらジロー」は目の角度、口の大きさなどのバランスがとても重要で、少しでも位置や大きさに違和感が出てしまうと、違うキャラクターになってしまいます。
またイラストをそのままなぞってしまうと、斜めから見た形が崩れてしまうので、前や横以外の角度もソフトウエア上でグリグリと3次元的に動かしながら、全体像の確認をしていきます。
そして、監修しているイラストレーターさんにデータを送ってチェックをしてもらい、細かな調整をしていきます。

モデルが完成したら、アニメーションをさせるための骨組みを作成し、モデルに割り当てます。これで「そらジロー」を自由に動かすことができます。

作成したモデルと骨組みを、リアルタイムCGソフトに入れ込み、アニメーションを作成していきます。リアルタイムCGソフトは、「Vizrt」というソフトで、テレビ局では良く使われているソフトです。
このソフトでは実写カメラの位置情報とCGの位置情報を連動させて、リアルタイムにCGを作画することができます。

制作から要望された数パターンのアニメーションを、イラストを元に骨組みを回転や移動させてポーズを作り、アニメーションさせていきます。
アニメーションは「お辞儀」「ジャンプ」「傘を差す」などの動きをそれぞれ個別に作ります。そのうえでアニメーション同士がスムーズに切り替われるような仕組みを作っておきます。


アニメーション制御パネル   

こうすることで、1つのアニメーションが動きながら「うなずき」、さらに「横を向く」と言ったアニメーションも、同時に可能になっています。
アニメーションが完成したら次はそれを動かすための「アニメーション制御パネル」を作ります。
これはソフトウエアの機能を使ってプログラミングしていきます。
「バーチャルそらジロー」は操作パネルに用意したボタンをマウスでクリックすると、そのボタンに割り当てられたアニメーションがスタートする仕組みになっています。操作する人が分かりやすいように、ボタンに各アニメーションの画像を貼っています。

これで「バーチャルそらジロー」の完成です!

駆け足になってしまいましたが、以上が「バーチャルそらジロー」作成の流れになります。
今後もアニメーションのパターンをどんどん増やしていく予定ですので、放送を楽しみにしていてください。

また、[Oha!4]以外の番組や、テレビの画面以外でも会える機会が増えていくと思います。
新しく誕生した「バーチャルそらジロー」を今後ともよろしくお願いいたします!


筆者 
 

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