REPORT 現場リポート

アツいライブ配信しています!

2022.04.21
制作技術・報道技術

こんにちは!経営企画室の石井です。
NiTRoでは東京電機大学の卒業式、入学式の配信業務を担当いたしました。

3月18日に「令和3年度 大学院修了式・大学卒業式」、4月2日には「令和4年度 大学院・大学入学式」が日本武道館で挙行され、卒業式、入学式ともに会場にお越しいただけない方のために式典の模様をライブ配信しました。

今回は、事前の準備と当日の動きなど、配信業務についてお伝えします。

 

■新型コロナウイルス感染症対策
大学の卒業式や入学式は、かつてはほぼ例外なくリアル参加で行われていましたが、新型コロナウイルス感染症が流行した2020年以降は各大学で開催をどうするか考え、開催出来るように「三つの密」(密閉・密集・密接)を避ける方式が模索されてきました。

今回の「東京電機大学」の卒業式と入学式は入場者数を制限しての開催となり、会場に入れない方はYouTube配信を利用して参加いただくという、「ハイブリッド方式」で行われました。
会場の日本武道館には学生と保護者各1名が入れることになったため、入場する人に対してはサーモセンサー付きカメラによる検温、飛沫防止対策として随所にアクリル板導入、また接触を抑えるため座席間隔の確保、座席番号の記録が求められるなど、感染症対策が徹底されました。

 

■3月18日 令和3年度修了式・卒業式
卒業式の約1か月前から準備は始まりました。
東京電機大学の担当の方との打ち合わせ、機材の選定、スタッフの確保、配信に使用するテロップや現地のスクリーンに出す映像など、事前に決めておくものがたくさんあります。
本番1週間前には、実際にテスト配信を行い、細かい確認をしていきました。

本番前日、事前に決めたカメラ位置などを確認しながら必要なケーブルをきれいに配置します。
卒業式、入学式では、アリーナの北側にステージが設けられており、その対角となる南側の一階スタンド席に配信技術ベースを設置しました。
また、東京電機大学の担当の方と流れやテロップなどの最終確認を行いました。

卒業式当日はあいにくの雨でしたが、スーツや袴を着た卒業生の晴れやかな姿を無事配信することができました。



■4月2日 令和4年度入学式
今までとは違い新しい世界に足を踏み込むことになり、不安と希望を持っている新入生。緊張の面持ちで田安門をくぐり抜けています。入学式を前に最初に出迎えるカメラマン達もどことなく緊張していました。

入学式を前にして、私たちは式典中に流す映像やダイジェスト版の動画制作のため、ディレクター指示のもと、武道館に入場する人々の雰囲気や当日の桜の実景、式典の看板前で記念写真を撮っている学生さんの様子などを撮影しました。


ライブ配信開始直前は配信チームとして一番緊張する時間です。
当日、9時55分開始の本配信を前に、9時40分ごろから『開始までしばらくお待ちください。』と書かれたタイトルを配信します。テレビの番組制作と同じで、最初にこのタイトルを配信する瞬間が一番ドキドキします。

 

 

機材に不具合がないか、映像、音声はきちんと切り替わるのか、途中で回線が切断したらどうリカバーするのが最善なのか。
どこの現場、職場でも通じる事だと思いますが、トラブルに対応するため常に一歩先、二歩先の事を考え物事を俯瞰で見るよう心掛けます。絶えず、頭の中でシミュレートしイメージを明確にします。


■配信の今後の可能性
新しい情報発信の方法として注目されているインターネットライブ配信。
ライブ配信はリアルタイム性やコミュニケーション性に優れているため、コロナによる人数制限で参列できない親御さんや、武道館まで来場するのが難しい地方の方々にも見ていただく事が可能です。

 

 

パソコンやスマートフォンなどを通して都合の良い場所から参加できるため、生アンケートなどの演出でライブ感を高めることもできます。

生アンケートの例として、東京電機大学入学式の後に行われた学生イベント内でキャンパスに関するクイズコーナーがありました。配信の画面上にQRコードを貼り付けてリンクで飛べる様にし、即時アンケート結果が表示できるという試みも大変面白かったですし、ツールの有効利用だと実感しました。

NiTRoでは今後さらにインターネットライブ配信業務に力を入れていきます。
テレビ番組制作の経験と技術を活かし、大学の式典、各種イベント、IR株主向けの広報活動、音楽ライブなどのライブ配信も手掛けています。


何かを伝えたいとき、ライブ配信も選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。


携帯で配信状況を確認する筆者

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