REPORT 現場リポート
Freshman's Report 2020 Vol.4 「制作技術部 音声」
■ 自己紹介
こんにちは!2020年新人リポートの第4弾は制作技術センター 制作技術部 音声の冨樫が担当します。どうぞよろしくお願いします!
私は学生時代にはテレビ技術という専門分野に関して全く学んできませんでしたが、就職活動を進めて行く最中で、「自分のやりたいことはこれだ!」と思い、NiTRoに入社しました。
そして今年はコロナ禍の中、例年とは違った形での入社式、研修期間を経て、10月から志望職種である音声に配属され日々業務に励んでいます。
■ そもそも音声ってなにするの?
音声の業務内容について、具体的にはよく知らないという人も意外と多いのではないでしょうか?
音声にもスタジオ、中継、取材の音声などいろいろありますが、今回は現在私が研修を行っているスタジオ音声について説明します。
スタジオ音声の業務は大きく分けてフロアとミキサーの2つに分かれます。
フロアはマイクやスピーカーの設置・撤収、出演者へのピンマイク付け、出演者が耳に付けるイヤーモニターの準備等、スタジオ内の準備を行います。
そしてフロアが設置したマイクが拾う音、VTR、SE等を視聴者が聞きやすいようにサブコンでミックスするのがミキサーの仕事です。端的に説明するとこんな感じですが、この他にも"連絡線(通称インカム)"と呼ばれる、スタッフ同士で遠隔で会話するための機材の管理も音声が担当しています。
このように音声は放送上の音はもちろん、放送では流れないような音も扱っているんです。
マイクチェックの様子
■ 配属1ヵ月目の近況
現在私はフロア業務を担っています。
初めはケーブルの巻き方すら分からなかったような私ですが、先輩方に1から教わりながら、少しずつ仕事をこなしています。
また最近はブームドリーを振る練習をしています。ブームドリーとは最大6mにも及ぶ筒の先端にマイクが取り付けられている機材です。これをしっかりと演者さんの口元に向けないと、芯のない音になってしまいます。マイクの先端、演者さんの動き、カメラ位置を気にかけながら振らなければいけないので、これが見た目以上に難しいんです...。
フロア業務では、とにかく視野を広く持ち、周りを観察することが大切だと感じました。日々学びや発見があり、とても刺激的な毎日です。
■ 最後に
目に見えない「音」をみなさまにお届けする仕事はとても繊細で、現場の数をこなしていくほどその奥深さを痛感しています。
視聴者のみなさまに良い音をお届けするために「どれだけプロフェッショナルになれるか」。これが音声業務の真髄だと思います。
まだまだ未熟者の私ですが、日々の業務一つ一つを大切にしながら、少しずつでも成長できればと思います。
筆者