REPORT 現場リポート

はじめての海外出張、はじめてのモンゴル、はじめてのJAPAN POOL

2025.08.06
制作技術・報道技術

こんにちは!私は、制作技術センター報道技術部でカメラマンをしています。
カメラマンになって4年半、初めての海外出張へ行ってきました。
出張先は、なんと、モンゴル。そして9泊10日と結構な長期間でした。

しかし、モンゴルを舞台にした「あの有名ドラマ」を拝見していた私は、言い渡されたその瞬間からワクワクが止まりませんでした。
 

 

■ 今回の任務は「JAPAN POOL」の一

「天皇皇后両陛下がモンゴルを公式訪問される」ということで、JAPAN POOLが結成されました。
JAPAN POOLとは、NHKと民放各局で取材内容や映像を共有するための取材団です。

詳しくは過去にJAPAN POOLに参加している先輩のブログを参照していただければと思います。

 

岸田首相とアメリカへ ~政府専用機に乗って同行取材~
 

普段はライバル同士でも、この期間は仲間となり、手分けして様々な現場で撮影を行います。
日本のテレビ局を代表して撮影するため、自分の撮影した映像しか日本のテレビ局に存在しない事になるので、ミスは許されず責任は重大です。
楽しみ!の反面、出発日が近づくにつれ、緊張感が増していきました。


 

■ 天皇皇后両陛下、即位後はじめてのモンゴル御訪問

天皇陛下は皇太子時代にモンゴルを訪問されていますが、即位後初めて、また、皇后さまも初めての訪問となり、歴史に残る瞬間が多々あったと思います。
その瞬間を逃さないように、モンゴルで奮闘した様子をお伝えします。

 

私たちの最初の仕事は、「天皇皇后両陛下、ホテルに到着」の様子の撮影です。
モンゴルに暮らす日本人などで結成された「日本人会」の方々がホテルで出迎えるということで、なんとか「歓迎ムード」を大事にしようと、カメラ位置を探り探り・・・。
両陛下到着ギリギリまで位置を探った結果、外務省や宮内庁、日本人会の皆様のご協力もあり、制限が多くありながらも歓迎ムードが高まっている様子を撮影することができました。

 


宿泊するホテルに到着した両陛下


両陛下ホテル到着時の日本人会の方々

 

モンゴル御訪問の中でも大きなイベントの1つ、歓迎式典の取材にも参加しました。
首都ウランバートルの中心地にある観光名所「スフバートル広場」にて行われました。
その「スフバートル広場」がとにかく広かったです。

 


歓迎式典が行われたスフバートル広場

 

そのため、4台のカメラを配置し、それぞれの役割で撮影をしていきます。
私は、「チンギスハーン像」がある政府宮殿(政府庁舎)が目の前に見える位置にカメラを構えました。
このような国をあげての歓迎式典を見るのは初めてで、お祭りムードもあり、テンションは上がりきっていました。(笑)

 


カメラ位置から


歓迎式典開始前の取材の様子

 

乾燥した気候のモンゴルでは、「徳の高い人が来ると雨が降る」という言い伝えがあるといい、この歓迎式典中は強めの雨が降り注ぎました。
普段は降るとうっとうしい雨でも、この日はなんとも素晴らしい気持ちになりました。
一糸乱れぬモンゴルの儀仗兵の行進、楽器の演奏に感動し、歓迎の大砲に驚き、歓迎式典はあっという間に終了していました。
美しい瞬間をたくさん見ることができた!と、感動して鳥肌が立ちました。

 


歓迎式典


 


筆者が撮影した歓迎式典映像

 

他にも様々な現場で撮影をしましたが、振り返ると、どの現場でも時間と状況に追われ、バタバタしていました。
心に余裕をもって撮影できるカメラマンになりたいものです・・・。

 

 

■ モンゴルってどんなところ?
みなさんはモンゴルに行ったことがありますか?私はもちろん初めてです。
成田空港から直通便があり、5~6時間のフライトと、意外と行きやすい!!と感じました。

ウランバートル市街の様子ですが、超都会でした。
取材後のあいた時間で、他局の方々と街を散策したり、お土産を買いに行ったり、存分に楽しみました。

 


 


ウランバートル市街

食事も楽しみました。
モンゴルにも吉野家があり、限定のマトン丼をいただきました。
Sサイズなのに大盛りで苦しかったですが、臭みもなくとても美味しかったです。

 


マトン丼
 


 



ビールもたくさん種類があり、安くて美味しかったです

 

 

■ 大バズり事件
色々あった10日間ですが、忘れられない出来事が1つあります。
モンゴルで大バズりしてしまいました。
現地メディアのカメラマンに撮られた、この写真。(現地メディアのSNSより)

 


歓迎式典で撮影中の私なのですが、雨の中脚立を上る必要があり、安全のため履き慣れていないパンプスを脱いで脚立からカメラ台にあがりました。
その様子が『靴を脱いであがるなんて・・・さすが日本人だ!』とSNS上で絶賛。(笑)
前述通り、本人はそのつもりは一切ないので少し戸惑いました。
その後どうなったのかは不明ですが、投稿は多く拡散され、TikTokやYouTubeで”まとめ動画”にされたりして、一時話題になったそうです。
(「天皇陛下 モンゴル 女性カメラマン」で検索すると・・・)

 


■ 今回の海外出張を終えて
書き出すとキリがないくらい、色々なことを経験した10日間でした。
初めての海外出張、時差もほとんどなく、気候も日差しが強く暑いですが湿度がほぼなく快適だったこともあり、長期間でも体調を崩さず、楽しく終えることができました。
他局のカメラマン・VEと仲良くなれることも、JAPAN POOLのいいところです。
この経験をいかし、今後の取材も楽しく取り組んでいこうと思います。

 


 

 


 

 

【日テレNEWS-YouTube】


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