REPORT 現場リポート

NiTRoで編集した『大島桜さんのお引越し』がJPPA AWARDSで経済産業大臣賞を受賞!

2022.06.03
ポスプロ技術・報道編集

6月2日(木)ザストリングス表参道にて日本ポストプロダクション協会主催のJPPA AWARDS 2022の贈賞式が行われ、ポスプロ技術部の佐々木茂が編集し、2022年1月にNHK BSプレミアム及びBS4Kで放送された『大島桜さんのお引越し』(テレコムスタッフ制作)が、映像・オフラインのドキュメンタリー部門で優秀賞となり、さらに全部門の最高賞である経済産業大臣賞を受賞しました。

一般の部として各部門に広告や映画、ドラマ、バラエティ、MVなど様々なジャンルで総数125本の応募があり、その中で編集の原点ともいえるオフラインが最高賞を受賞し、NiTRoの技術力を強くアピールする結果となりました。           

 

この作品は土地の譲渡により伐採される可能性があった樹齢150年の大島桜を「引っ越し」させる内容で、その指揮をしたのは93歳の桜守・佐野藤右衛門さん。その桜守さんが、わが子の様に大事に引越しをする密着ドキュメンタリーです。



<受賞した佐々木茂のコメント>
この番組の監督(井上春生監督)とは今回が2回目のタッグで、最初に出会った時に監督から頂いた言葉は、「DNAを感じる」です。私はその言葉から、素材の持っているエネルギーを感じることに集中しました。「奥に隠れている何かを心眼」できるまで素材を見続けました。総時間300H以上。そこで見えてきたのは、「大島桜を擬人化し、大島桜さんのモノローグから入る」。
よくあるアバンはやめました。
大島桜さんが地面から切り離される場面では、「若い植木職人の子守歌をインサートし、大島桜さんの痛みを和らげる効果」を出しました。また、大島桜さん(お嬢さん)がクレーンで吊り上げられた場面は、空の上で踊っている様に感じ、ワルツの音楽を私が選曲して「楽しく宙を舞ってもらい」ました。
こうして「大島桜の移植番組」から「大島桜さんのお引越し」へ、人間ドキュメントの様な番組へと方向性決まりました。
この番組を任せて頂き、深く関わらせてくれた制作チーム。そして素晴らしい取材をしてくれたカメラマン、音声さんはじめ、技術スタッフの方々、主催者のJPPA様には、本当に感謝しております。有難う御座いました。

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