REPORT 現場リポート
ミラノ・コルティナオリンピック たくさんの初挑戦
みなさん、こんにちは!NiTRo入社5年目 制作技術部映像の伊藤と申します。
このたび、カメラマンとして初めてミラノ・コルティナオリンピックに参加しました。
オリンピックのカメラマンに選出されてから出国までの期間は、通常の中継業務・ENG業務と研修を並行する日々。
正直に言うと、入社してから最も辛く、そして間違いなく最も充実した、かけがえのない濃い時間だったと感じています。
その中で何より強く感じたのは、「人の力」です。
その濃い日々を、少しだけ共有させてください!
日本を出国して間もなく、初めての1カメロケ、そして初めて海外でのカメラ業務。
「この映像がそのまま日本に届く」そう思った瞬間、朝から心臓がはち切れそうなほど緊張し、手の震えが止まりませんでしたが、これまで日本で教わってきたことを一つひとつ思い出しながら、必死に現場に向き合いました。
一緒にロケに行った音声担当の先輩が、緊張をほぐそうと写真を撮ってくださったり、声をかけてくださったりしていたのですが、正直それどころではなく…かなり冷たい態度だったと思います。本当にすみません(笑)

【インサート撮影中の筆者】
初日ではありましたが、これまで日本で先輩方から学んできたことが一気に凝縮された
1日で、無事に終えたときの安堵と達成感は、今でも忘れられません。
これが私にとって、大きな第一歩となりました。

【ロケ終了後 安堵の笑顔】
そこから、怒涛のオリンピックの日々が始まりました。
私のチームは、ミラノから片道約6時間のコルティナで行われるカーリング競技を担当。ディレクター、コーディネーター、ドライバーを含む5名体制で、シェアハウスでの共同生活がスタートしました。

朝から夜まで一緒に行動し、試合が終われば全員でオンエアを全てチェック。
「ああでもない、こうでもない」と意見を交わしながら、その時の編集担当である制作スタッフとも連絡をし、次の撮影に活かしていく、そんな毎日を繰り返していました。
カーリング女子日本代表・フォルティウスは惜しくも予選敗退という結果となりましたが、目の前で繰り広げられる選手たちの姿に触れるたびに、「ここまで頑張ってきて本当によかった」と心から思える瞬間が何度もありました。結果だけでは語りきれない、選手一人ひとりの努力や覚悟に触れたことで、自分自身の仕事への向き合い方も大きく揺さぶられたように感じています。

限られた環境と時間の中で試行錯誤を重ねる毎日は、決して楽なものではありませんでしたが、同じ目標に向かって本気で向き合うチームの存在があったからこそ、乗り越えることができたのだと思います。少なくとも私たちのチームは、どの班にも負けないほど濃密で充実した時間を過ごしていたと胸を張って言えます。
また、一緒に現場を支えてくれた制作スタッフから、「日々真剣に向き合って最高の画を撮ってくれてありがとう!」という一通のメールをもらったときは、本当に嬉しく、これまでの苦労が報われたように感じました。
海外でカメラマンとして現場に立つこと、一つの競技を任せられること——初めてのことばかりで、「迷惑をかけてはいけない」と常に気を張り詰めていました。だからこそ、そのような温かい言葉をもらえたことで、無事にやり遂げることができたのだと、心から安堵しました。

そしてこの経験を通して強く実感したのが、「一人では何もできない」ということでした。
どれだけ技術を磨いても、現場ではチームで動き、支え合って初めて成立するもの。あの時、出国前に励ましの声をかけてくださった先輩・同期・家族、共に試行錯誤を重ねたチームメンバーの存在があったからこそ、最後までやり切ることができました。

今回の経験は、技術だけでなく、人としての在り方を見つめ直す大きなきっかけになったと感じています。誰かに支えられていることを忘れず、自分もまた誰かを支えられる存在でありたい、そう強く感じています。
これからも、一つひとつの現場を大切にしながら、周りへの感謝を忘れず、信頼される
カメラマンを目指していきたいです。
以上、ミラノ・コルティナオリンピック2026の現場からでした!