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新型コロナウイルスと戦え! 中継車のコロナ対策で安心と安全を!

2020.07.10 制作技術

新型コロナウイルスの影響で中断・延期されていたプロスポーツが緊急事態宣言の解除を受けて、開催へ動き出しました。NiTRoでも中継業務の再開に向け、中継車のコロナ対策の取り組みとして世間的にも多く取り入れられている対策をモチーフに、安心・安全・しかも使いやすい中継車を目指しました。

■ 感染防止対策として...

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取り組みとしては、まず手指消毒の徹底
これは日ごろから皆さんも行っていると思いますが、とにかく手洗い、うがいなどにより清潔な状態を保ち、アルコール消毒などで殺菌などを行うようにしました。
続いて、マスクの着用の義務化
こちらも今の生活には必需品になったマスクをつけることを義務付けました。自分を守ることも大切ですが、相手にうつさない・マスクを着けていないことで不快感を与えない。が第一です。そのため、コロナウイルス対策グッズとして、中継車にはマスク・ゴム手袋・アルコール消毒用品を用意しました。
さらに、最近は現場での検温を求められることも多いので、非接触型体温計も中継車に常備しました。
現場ではもちろん、出社前にも体調がすぐれない・体温が37.5度以上の症状があるスタッフなどはシフトの変更を即座に行うこととしています。
また中継車内のフェイスシールドやゴーグルに関しては各自管理の下での着用をお願いしています。

■ ソーシャルディスタンス

作業中や休憩中などには密にならないように行動をすること。
これは現場ではどうしようもないことではありますが、なるべく少人数での作業、休憩中も集まらないで各自離れての休憩を実施しています。

■ アクリル板の設置

各オペレーターの間にアクリルパネルを設置することによりお互いへの飛沫を避けることを目的としました。また、前列と後列の間にもアクリルパネルを設置しました。
写真は見やすいように若干白く塗ってありますが、本物はクリアのためお互いの目視も問題ないです。

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■ 中継車内の対策

コロナウイルス対策として一番重要とされる中継車内の対応は「換気」です。
中継車では、単に車の扉を開けて車内換気を行うということではなく、なるべく短時間で車内の空気を強制的に入れ替えることに心がけ、対応を行いました。

そこで中継車内にスポットクーラーで送風(吸気)を行い、通線口に小型の換気扇を取り付けて排気するという、いたってシンプルな装置を設置しました。
小型の換気扇を4個取り付けることにより、扉を閉めきった状態でも15分ほどで車内の空気を一巡出来る計算で取り付けました。ただし現場では扉を開けて作業することが決まっているので、実際にはもう少し早く空気の入れ替えが可能であると考えられます。

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ここでのこだわりとしては、人間の体外に放出された飛沫は重力により落下するため、下から排気し、上から吸気する仕組みとしています。
また、炎天下ではスポットクーラーが吸気により結露するため、その対策として、VEルームに除湿器を設置しました。


下記スタッフ配置図は、コロナ対策ではなくNiTRo中継車における一般的な作業場所です。
番組体制の状況に応じて、人員配置のアレンジを検討します。

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コロナウイルスがいつ収束するのか・・・先の見えない状況ですが、今後も政府および自治体の
方針に沿い、クライアントからの要望にも柔軟に対応し、「安全第一、感染者を出さない!」を基本理念に取り組んでまいります。

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筆者