ニュース

ドローン練習中!

2020.03.12 制作技術

昨年7月からスタートしたNiTRoのドローン事業も、これまでにバラエティ・ドラマ・CM・VP・情報番組のコーナーなどさまざまなお仕事を頂きました。
最近では"嵐にしやがれ!"「ドローンおじさん」として登場、またドラマ"トップナイフ"ではカット割りされた映像を正確に撮影するなど、業務の内容を増やしています。

200310_10.jpg
"嵐にしやがれ"に登場した「ドローンおじさん」

このようにドローンを飛ばすために、私たちは定期的に練習を行っています。
これまでの練習は、パイロットになるため基本的な"機体"の飛行パターンである、"ホバリング""8の字飛行"などをメインに練習してきました。
しかし実際の撮影現場ではそれを上回る高度な応用技を求められたりと、さまざまな注文を受けることになります。もちろん飛行の目的は空撮なので、最終的には機体の操作ではなく"映像"が求められます。
パイロットであるという意識だけではなく、カメラマンとしてのスキルも求められるため、今回は"絵作り"を意識した練習を行いました。

さて今回の練習会場はさいたま市の「ドローン練習場」。近所のお宅とも離れており、練習にはもってこいのロケーションです。練習テーマは、"よくあるカット割りに対応しよう!"ということで、参加者が話し合いをしながら練習をしました。

200310_01.jpg 200310_02.jpg

練習では実際にドラマ"トップナイフ"にて使用した、"上空から斜めに降下しながら被写体を上から見下ろす映像"や、そのアレンジで被写体正面の全体像まで寄るなど、様々な映像を撮影していきます。
被写体役には「緑のカラーコーン」に登場してもらいました。

写真では一見簡単そうに見える映像ですが、映像にばかり気を取られると機体が障害物に接触しそうになり、逆に機体を気にしていると映像が乱れるなど、操作と撮影のバランスが難しいです。実際の業務では、二人一組で行い、撮影を行う人と機体を監視・安全確保する人に分かれるのですが、今回は訓練のため一人で映像が乱れないように、さらに機体と被写体の距離感をつかみ、適切なオペレートを目指しました。

200310_03.jpg 200310_04.jpg 200310_05.jpg

また今回はドローン空撮の王道ともいえる「ノーズ イン サークル」での撮影も練習をしました。
ノーズ イン サークルとは、機体を被写体にむけたまま、周りを旋回する動作です。
被写体を中心とした映像になるため、まるでスタジオのクレーンで撮影したような映像を取ることができます。

200310_06.jpg


ノーズ イン サークルの難しいところは、
 ・ 被写体が画面の中央からずれる
 ・ 被写体とドローンの距離が変わり、被写体の大きさが変わってしまう
 ・ 滑らかな円を描かないと、映像がカクつく
 ・ 映像を気にしすぎると、周りが全く見えなくなり、安全性が損なわれる
など、多岐にわたります。
操作が難しい反面、撮影できる映像はインパクトが強く、依頼者からの要望も多いため、私たちも確実に撮影することができる必要があります。
私たちNiTRoのドローンチームにはバラエティーや音楽番組でクレーンを担当しているカメラマンもいるため、アドバイスをもらいながら練習を行いました。

各々が練習をしたため、まさに空はドローン祭り状態に!
今回の練習では、NiTRoメイン機体であるMavic2 Zoomを2台、DJIドローンのフラグシップ機Inspire1、さらに今回練習に参加したパイロットの個人所有ドローンなど、合計11台ものドローンが集結しました。ただし無線の混線を避けるため、実際の飛行は一度に3台までとしました。

200310_07.jpg 200310_08.jpg

お昼から始まった訓練は日没までみっちり続き、有意義な一日を過ごしました!

このあとは応用編として2人体制での操作など引き続きチャレンジしていく予定です。

近年ドローンに関わる事件や事故、運用違反がニュースになっています。
私たちNiTRoドローンチームは、航空法、電波法、安全管理とコンプライアンスに基づいて活動を行っており、これらの知識に熟知しているDJIスペシャリスト有資格者が現在7名在籍しています。
「ドローン空撮をしてみたいけれど、どうすればいいの?」「申請は何が必要なの?」など、撮影以外の相談も承ります。
ぜひ今後もNiTRoドローンをご利用ください!

200310_09.jpg
筆者