ニュース

入社2年目のドラマ現場

2016.05.13 制作技術

現在放送中のドラマ、『お迎えデス。』の現場にももちろんNiTRoが関わっています。

http://www.ntv.co.jp/omukaedesu/


私は2015年入社の2年目で、今回の撮影では、ビデオエンジニア(以下 VE)のアシスタント、そしてVTR(テープ収録と管理)という業務で携わっていますので、その目線からドラマの現場を紹介したいと思います。
ドラマの撮影は主にスタジオで行うセット撮影と、スタジオ以外で行うロケ撮影(主に外)の二種類があります。

ロケ撮影現場にはスタジオの様に常設のカメラや調整機材などはもちろん用意されていないので、このような"VEベース"と呼ばれるシステムを組んで、現場に持っていきます。

image1.jpg


この日の第一現場はカメラ1台での撮影(1カメロケ)で、第二現場はカメラ3台での撮影(3カメロケ)でした。3カメロケは滅多にない大がかりなロケ撮影となります。
通常は1カメロケが基本型なので、その場合には赤枠部分のみの機材で収録をしています。

このベースには主に、
・マスターモニター(VEが画を管理するモニター)
・波形モニター(カメラの明るさ、色などを波形で見られるモニター)
・BS(ベースステーション・光延長装置)
・カメラリモコン(VEが色やアイリスなどの調整をする機材)
・収録機
等、VEの必需品が詰め込まれています。

現場ではVEベース以外にも"監督ベース""音声ベース"などがあり、これらはカメラに映り込まない場所で出来るだけ撮影現場の近くに陣取って撮影をします。

image2.jpg


モニターの周りが明るいと画面に風景などが移り込むため、色や明るさを操るVEには周囲の光は天敵です。そこで外での撮影では、太陽の光を遮るため、写真のようにVEベースに黒幕を掛けています。
今回の撮影で私はVEベースで本番時のVTRのオペレーションをしています。
さらに収録後のチェックでは映像にノイズや収録音に異常がないかの確認をし、映ってはいけないものや
フォーカス等の確認も行います。

image3.jpg image4.jpg

話は変わりますが、撮影現場にあるカメラとVEベースは光カメラケーブルで繋がれています。これによって、数百メートル離れた場所でもVEベースでカメラの調整をしたり、収録が可能になります。
このケーブルが何かに引っかかったり、また画に映らないように捌く(さばく)のもロケ現場においては私の仕事の一つです。
稀に音楽番組等に映り込む「華麗なケーブル捌きをしているCAさん」のようには、まだまだ上手くはいきませんが、ドラマの現場ではVEのアシスタントでありながら、カメラのアシスタントの仕事もできるのが特権で、大変勉強になります!


ドラマ『お迎えデス。』の撮影は、後半戦に突入しています。
皆さん是非!毎週土曜夜9時ご覧ください!

image5.jpg

↑筆者(水色服)