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Freshman's Report 2020 Vol.3 「テレビ局の心臓部 ~放送技術部~」

2020.10.16 放送技術・写真技術

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■ はじめに

オリンピックイヤー(となるはずだった、、)の2020年新人リポート"第3弾" ということで、放送技術センター放送技術部の 友松 が担当いたします!
私は放送技術に関わりたいと思い入社、6月にBSマスターへ配属となり、今は日々安全運行に努めています。理系のイメージがある技術職ですが、文系の私でも滞りなく責務を果たせています。

■ マスターとは?

マスターとは、番組やCM、提供を送出する部署で、24時間/365日、放送進行表通りに正しく放送されていることを監視する放送局の最終段階です。スタジオやロケで撮影された映像が、ポスプロで編集され、完成された映像を最後に送出するのがマスターであり、ここから皆さんのもとへ番組をお届けしています。
放送している全ての番組に関わっている、マスターはいわば「テレビ局の心臓部」なのです。 

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BSマスター内 放送進行表

■ 近況報告

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BSマスターでは、配属後に付きっきりで指導して下さる"先生"のもとで、約2ヶ月間の研修を行います。
研修期間が2ヶ月というのは、私が知る限りでは最も独り立ちが早い部署なのではないでしょうか。
最初は用語も分からず、すべてが呪文のようでしたが、
一つ一つ丁寧に教えて頂き、無事独り立ちすることができました。
しかし、今でも業務の一つ一つが放送に直結する部署なので、正直心配事は尽きません。
マスターにきて一番驚いたことは、テレビ放送システムの複雑さです。BSの場合は、衛星を使って放送を行って
いるため、そのシステムを理解することに苦労しています。
またマスターではAPC、SYS、MUX、SCR.. など多くの略語が使われており、最初はその意味や役割を覚えることで精一杯でした。
そのため今は、専ら勉強の毎日です。

■ 有事発生??

令和2年9月16日、菅義偉議員が第99代内閣総理大臣に指名され、第一次菅内閣が組閣されました。その際には多くの国務大臣就任のニュース速報を見た方もいらっしゃると思います。
マスターの重要な業務の一つに、ニュース速報や災害速報の送出があります。実はこの国務大臣就任の際、マスターでは嵐のように慌ただしかったのです。
独り立ちして間もない私は、報道から次々と届く情報を、研修で学んだ通りに操作し速報を送出しました。自分がボタンを押すことで、全国に速報が届くことに、とても緊張しましたが、後にも先にもないような事態を経験できたことはとても価値があるものだと感じました。
マスターでは、このようにいついかなる時に緊急・有事が発生するか分かりません。常に、想定しうる全ての事態に備えて準備をしています。

■ 最後に

コロナ禍での入社、そして配属されてから早4か月。とてもあっという間でした。
マスターは「テレビ局の心臓部」と例えられると言いましたが、まさにこの通りで、日々の業務一つ一つに大きな責任が伴います。そのことを肝に銘じ、まずは与えられたこのマスターで技術や知識を精一杯学び、そして自分なりの将来像をもち、今できることから一歩ずつ歩みを進めて行きたいと思います。

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筆者