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海外から中継するって刺激的!

2018.01.09 制作技術

■ 今年のFIFAクラブワールドカップはアブダビ開催!
「クラブチームの世界王者」を争う大会である、「FIFAクラブワールドカップ」。一昨年と昨年は日本での開催でしたが、今年は中東、アラブ首長国連邦のアブダビに場所を移しての開催となりました。
私たちNiTRoスタッフは、12月6日から13日までの大会期間中、日本からアブダビの地へ赴き、クラブ世界一を決める熱い闘いを日本のサッカーファンに届けるために生中継を行いました。
NiTRoから現地へはTDの私、カメラマン 3名、音声 2名、VE 1名に、ENG 2チェーンで合計11名。
普段、日本で中継を行う場合はもっと多くのスタッフが携わりますが、今回は海外からの中継ということもあり、日本からの少数精鋭のスタッフと現地のスタッフとの混成チームでの業務となりました。

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アブダビのスタジアム内の大会ロゴ 今回使用した現地の中継車


日本から中継車を持って行く訳にもいかないので、中継車も現地のプロダクションの中継車を借用しました。私たちが普段使っている中継車とは勝手が違う上に、現地スタッフとの連携プレーが欠かせませんので、業務にはそれなりの技量とコミュニケーション能力が求められます。
とは言え、お互いプロのエンジニア同士、すぐに打ち解け、最高のサッカー中継を行うべく全力を尽くす体制を整えるにはそう時間がかかりませんでした。

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現地スタッフとの打ち合わせ風景 中継車の内部


■ 海外からの中継は安全第一!

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  アル・アイン会場に設置された
直径3.8mのSNGパラボラアンテナ

現地アブダビから遠く離れた日本へ映像と音声を届けるにはSNGと呼ばれる衛星中継回線を使用します。大きなパラボラアンテナから映像と音声を乗せた電波を赤道上に静止している通信衛星に飛ばし、その衛星から今度は地球に向けて電波を送り返す事で、中継の映像、音声が日本まで届きます。
ただし衛星を用いた伝送は、天候などによって途切れてしまう事もあるので、時にはアメリカやヨーロッパを経由した予備回線を用意したりすることもあります。このように中継の映像、音声を「いかに安全に」日本まで届けるかが海外中継の肝であり、海外中継を行う際には一番気を使うポイントです。


■ 移動も大変!

今大会はアブダビにある2つの会場を行ったり来たりするスケジュールでした。メイン会場はアブダビの首都にある「ザイード・スポーツシティ・スタジアム」、もう一つは首都から砂漠の中を車で東に1時間半ほど移動したところにあるアル・アインと言う都市にある「ハッザ・ビン・ザイード・スタジアム」の2会場です。
試合日程をこなして行く度に拠点を移動し、そのたびにセット、本番、撤収の繰り返しで、中継車もスタッフも度重なる移動で大変苦労しました。日本からのスタッフは最小限の人数構成なので、途中で体調を崩す訳にもいきません。そんな中、最後までモチベーションを保ったまま乗り切れたのは常日頃からのNiTRo技術のチームワークの賜物だと思います。
もちろん現地ではたくさんのトラブルもありました。一難去ってまた一難の繰り返しで、常に頭を悩まされていました。しかし無事終わってしまえばそれらのトラブルもすべて良い思い出に変わります。

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ザイード・スポーツシティ・スタジアム (アブダビ)

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ハッザ・ビン・ザイード・スタジアム (アル・アイン)

試合の結果はご存知のように、クリスティアーノ・ロナウド率いるレアルマドリードが大会史上初の連覇を達成、またアジア王者の浦和レッズも5位と健闘しました。

日本とはまったく違った環境下で行う海外での業務はそうそうありません。現地では楽しいことだけではなく、辛いこともありますが、とても貴重な体験ができ、刺激的で魅力のある仕事だと思います。
次はどんな業務でどこの国に行けるのか、とても楽しみです!

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ピッチでマイクテストをする筆者