FLOW 番組ができるまで

視聴者の皆様に届ける(放送技術)

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回線運用

SDC(Signal Distribution Center)/SOC(Satellite Operation Center)は、日本テレビ系列局や中継先はもちろん、世界中から放送素材を受け取ったり届けたりする部署で、箱根駅伝、24時間テレビなどの中継番組では欠かせない「回線における管制官」の役目を担っています。
回線には、衛星を介して伝送する"衛星回線"、直接電波を飛ばす"マイクロ回線"、光ファイバーを使った"光回線"、などがありますが、これらを駆使して最適な伝送ルートををプランニングし、24時間運用しています。
回線ブッキングは、日本テレビと系列各局が自由に放送素材の受け渡しができる専用光回線"ネット回線"の運用を行っています。
ビッグイベントや災害発生時には素材の伝送が集中し、ネット回線がパンク状態になることもあります。その場合は系列局との回線開通時間を調整したり、SDC/SOCに依頼して別回線で伝送するなど、「回線の交通整理」の役割も果たします。

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放送準備

放送進行は、時間通りに正しく番組が放送されるよう1日分の放送進行データを組み立てる部署です。
送出機器を制御する様々なコマンドや、どのタイミングでどのCMを流すかを端末から入力します。
ひとつのミスが大きな放送障害に繋がるため、作業は注意深く慎重に進め、二重三重のチェックを行なったうえで、完成した放送進行データはマスターに送られます。
CMバンクは、テープやXDカムなど様々なメディアで持ち込まれたCMや番組PRを放送用のサーバーにファイリングする部署です。
CMは民間放送の収入源ですから、ファイリングの際にはどんな小さなノイズも見逃さないよう、細心の注意をもって作業を行っています。

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送出(マスター)

マスターは、放送進行データに基づき、時間通りに番組やCMを送出し、その信号に異常がないかを常時監視する、「放送局の心臓部」です。 また、スポーツ中継などでの放送時間の延長処理、地震や事件が起きたときの速報スーパーの挿入、大災害時には通常の番組を打ち切って特番に切り替えるのもマスターの仕事です。
安定した放送を最高の画質と音質で視聴者の皆様にお届けするため、使命感に満ちたスタッフが24時間体制で活動しています。